前の持ち主の中学時代の友人SNO君からもらって乗っていた、ホンダのモンキー Z50A改造車です。
SNO君が高校時代にシリンダーとピストンを、カブの75ccのパーツに組み替えて登録し、二人乗りが可能にしてあります。後輪近くに後ろ席用のステップが折りたたまれているので、二人乗りと分かります。
エンジン組み替え時にパーツを磨いてチェーンアップし、キャブもサイズの大きいのに取り替えた関係で正規の場所に収まらず、マニホールドをステンレスで作ってひねって取り付けてから、掃除機のホースでエアクリーナーにつないであります。
吹き返しで取り付け部分がガソリン色に染まってますね。
さらに、前輪をダックスのちょっと大きいものに取り替えて、フロントフォークも何のパーツか知らないけど長いのに取り替えて、燃料タンクと合わせてクロームメッキをかけて、チョッパー風にしてあります。マフラーは無しで、エキパイがそのままストレートにカットしてあります。整備不良で捕まりますね。
友人はこの改造にいくらかけたのか分かりませんが、この写真を撮った数ヶ月後に、二人乗りの荷重に耐えられなかったメインフレームがタンクの下でポッキリ折れて、あえなく廃車になりました。
廃棄するというので、それはもったいないと貰って、大学の金工教室で酸素溶接して再生して再登録し、それから2年ほど、以前紹介した
改造ヘルメットをかぶって乗ってました。
大学とバイト先と下宿との行き来に、とても活躍してくれていましたが、何しろこの前輪なので、雨の日は巻き上げる跳ねが全部自分に降りかかるという、非実用的な仕様で往生しました。雨よけを延長したりして工夫していましたが、大学4年になった時に手放しました。
確かバイク雑誌の後ろのページの売りますコーナーに載せたら、雑誌発売前に電話がかかってきて話がまとまり、何と翌朝に四国から受け取りに来た熱心な方に引き取られていきました。まだ元気に走ってるかなぁ…
ウェイトバランスとハイパワーエンジンのおかげで、不用意にアクセルをひねると簡単にウィリーする奇妙なモンキーで、可愛かったです。調べてみたら、今の
モンキーは125ccらしく、サイズもちょっと小さいバイクという感じで、Z50と比べてかなり大きくなっているので、残念ながら昔の楽しさは無さそうです。