Page-6/7 ■ヒヨケザル■ いよいよランカウイ最終日。10:30がピックアップなので、本日はもうどこにも行く時間はない。7:15に起きてベランダにカメラをセットして、何か出るのを待つ。昨夜ダタイで見たダスキールトンが10頭ほど近くを移動していく。近すぎてカメラのピントが合わないうちに木立に見えなくなる。 小鳥も近くで鳴いて時々姿を見せるが、識別も出来ないうちに隠れてしまう。写真は無理と諦めて荷造りをはじめようとした時に、ベランダのすぐそばの木の幹に変なものを発見。 木のこぶのようだが、よ〜〜く見ると目鼻耳がある。おおっ、これがヒヨケザル(※注1)か!。 確かに奇妙な動物だ。夜行性なので目が大きくてなかなかカワイイ! ヒヨケザルと言う名前の通りに、登る朝日を避けようとしているのだろうか、それとも私たちの目を気にしているのだろうか。少しずつジリジリと動いていて、横に回っている。 昨晩飛んでいた座布団はこいつだったのかと、納得した。いや、最後の最後におもしろいものを見られました。 荷物をまとめてロビーに行きチェックアウト。 スパの料金は下記でした。 アロマセラピーは118リンギット(¥3,540) フェイス&ネックケアは150リンギット(¥4,500) どのコースも最後にスパ(温水プール)の料金が含まれているのですが、少し高い感じですね。リゾートだからしょうがないかな。奥さんは満足していました。 後は朝御飯を食べて、ピックアップを待つだけ。旅行社のピックアップは10:30だが10時過ぎには迎えが来てしまい、すぐに空港にむかう。ランカウイ空港は小さい割には新しくてきれいです。 ここで12:20のフライトをこのメモを書きながら待つ。 ■クアラルンプール・ホタル■ KLには13:05に到着。旅行社の迎えが来ていてそのまま市内観光に入るという。しかし、客は我々夫婦だけなので、市内観光はキャンセルしてホテルに直接送ってもらう。ガイドも仕事が楽になって嬉しそう。 KLでは1泊するだけで鳥見をする時間が無いので、話題のホタルを見に行こうと思いガイドにホタル見物のツアーが無いかどうか聞くと、すぐ手配してくれる。 このホタルというのはKL市外のカンポンクアンタン(Kampong Kuantan)で見られるもので、前に書いたAsian Squareで見つけたのですが、川の両岸に生えた木にホタルが止まり点滅すると言うもので、テレビでも紹介されてから日本でも有名になっているらしい。 ホテルの部屋に入り一服していると旅行社から電話が入り、一人¥10,000円で夕食付きとのこと。あまりにも高いのでタクシーを雇って自分で行ってももっと安いんじゃないか、と文句を言うと、KLのタクシーは市外には出られないから長距離バスを乗り換えながら行くしかないから、かなり大変だと逆襲される。悔しいけど我慢して¥20,000円払うことにする。 4:30にホテルのロビーに迎えに来たのは大型の観光バスで、我々を最初に乗せた後、他のホテルを回って次々と客を拾っていく。オプショナルツアーの一つらしい。12〜3人の日本人を乗せて5:10にKLを出発。 市内から出る道路はひどい渋滞で、かなり時間をとられて6:30にクアラセランゴール(Kuala Selangor)に到着する。ここの川べりのレストランでシーフード料理の夕食。おいしいが¥10,000円の値段が分かっているから、ちょっとしゃく。でもおなか一杯に食べまくる。 食後さらにバスで移動して8:00にいよいよカンポンクアンタンに到着。 船着き場で救命胴衣を着て平底船に4人ずつ乗る。船頭さんは前向きに立って乗り、クロスさせたオールを操って、ゆっくり川をさかのぼる。 少し船着き場から離れると、辺りは真っ暗で闇の中に妖しく点滅する木立が見えてくる。お〜〜っ、これはスゴイv(゚o゚)v!!まるでディズニーランドのエレクトリカルパレードのようだ。音楽が無いのが不自然なくらい。 日本のホタルのようにそれぞれ勝手に光るのではなく、シンクロして一斉に光るのでクリスマスツリーのようにとてもきれいです。 ホタルは甘い樹液を葉から分泌する木に群がっているとのことで、ホタルのいる木ははっきりと姿が暗闇に浮かび上がっている。いない木は全く止まっていない。しばらく行ったところで船頭さんがサービスで1本の木に横付けしてくれる。 ホタルは日本のゲンジホタル等よりも小さく感じたが、私は昆虫屋さんでは無いので自信を持っては言えない。ふわふわと飛んでいるホタルを船頭さんがそっと手のひらに受けて、奥さんに渡してくれる。奥さんの手の平でもぞもぞ動きながら、それでもシンクロして光っているホタルはかなり小さかったです。 適当なところでUターンして戻ってきたら8:50。約30分ほどホタルを見ていたことになる。¥10,000円はやっぱり高いけど、1日しかいないKLで自分でこれを手配するのは不可能に近いので、しょうがないと納得する。ちなみにこの見物の船は1艘24リンギットだそうです。 この後は何も見せ物はなく、バスはKLまでひた走り10:00にホテルに到着。シーバスをなめながらメモを書いて寝る。
英名:Malayan flying lemur、Malayan colugo 学名:Cynocephalus variegatus 分類:ヒヨケザル科 大きさ:頭胴長33〜43cm、尾長24〜27cm、体重1〜1.8kg インドシナ半島南部から、スマトラ、ジャワ、ボルネオにかけて分布。頸(くび)の後ろから四肢の先、尾の先端を結んで飛膜が発達し、滑空する。1産1〜2子で、母親は子を胸にぶら下げて飛ぶ。夜行性で、果実や木の葉、花を食べる。 ヒヨケザル類は東南アジアの熱帯雨林に住む。1科2種のみ。 モグラ類から進化したコウモリ類の中間的な存在と見られているそうです。 もう1種はフィリピンヒヨケザルCynocephalus valansでこっちの方が少し小さいみたいです。 小学館:自然大博物館1992年初版より ■続きはこちら。 ■1999年1月9日から15日までのマレーシア・ランカウイ島の探鳥旅行のIndexはこちら。
by river_kingfisher
| 1999-01-14 13:00
| 野鳥
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