今日のNHKニュースを見ていたら、沖縄で20才の女性が行方不明になり在日米軍の軍属男性を死体遺棄容疑で逮捕した件を報道していたが、そこに翁長知事の会見が出てきて「米軍基地があり、なおかつ日米地位協定という人権に関わる大きな問題がある」とコメントする場面が写された。
まるで基地が有ることにより事件が頻発しているような取り扱い方だけど、何となく疑問に思って「米軍基地 事件発生率」で
ググってみた。
米軍基地関係者の犯罪発生率は沖縄県民の半分以下なのだ。
しかし、ググった結果のページをチェックすると基地反対派のページはこの事にはふれず、世界中の米軍基地の中で在日米軍基地の性犯罪発生率がダントツに多いことをクローズアップして、在日米軍基地が危険だと書いている。得意の論点外しである。
そもそも問題が有るとしたら日米地位協定であって、事件そのものではない。ある意味、基地が無くなってそこに一般の沖縄人が同じ人数住み始めたら、率的には事件は増える計算になるわけだから。
日本から米軍基地が無くなって欲しいと思っている国の力が大なり小なり働いていると思いながら、この手のニュースを見ると胡散臭いものが見えてきます。
ちなみに今回の場合は日本警察が逮捕しているので、犯人は軍人ではなく基地で働いている日本人(軍属)なんでしょうね。この方は、もし基地が撤収されてもアメリカに行くはずもなく沖縄に残るわけで、「在日米軍基地が危険」とは全く関係ないですね。軍属の定義を間違えてました。SOFA(Status of Forces Agreement・日米地位協定の対象者)を持っているアメリカ人も軍属と呼ぶんですね。私が住んでいる福生市は基地の街なので、知り合いに軍属さんが居るのでつい日本人雇用者だけを考えてました。(9:04訂正追記)
ところでもう一つ、警察庁が公表している
犯罪統計資料の平成27年版が誰にでも見られるわけですが、そこの「特-7 来日外国人の主な国籍別検挙状況の推移(平成17~26年)」を見ると、米軍基地の犯罪の少なさがよく分かります。米軍基地は「アメリカ」に包括されます。
ついでに平成17~26年の人数TLをグラフにしてみました。
どう見ても、危ないのは米軍基地じゃないですね。
■9:40追記
表の「件数」と「人数」ですが、件数と人数がほとんど同じアメリカは、ほとんどが初犯という事です。それに対し件数が人数の4倍あるブラジルは犯罪専門者が多いという事です。
グラフはあえて人数の方で作りました。