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雲仙岳災害記念館:その2

2016/01/09の朝一番で島原武家屋敷と島原城を見学して、その後「雲仙岳災害記念館」を見学した。その事はその1に書いたが、やっぱり興味のあるカメラ機材の事ももう少し詳しく書いておく。

定点と呼ばれた避難勧告地域内に居座った報道陣は火砕流を受けてお亡くなりになった訳だが、その時に溶岩に埋もれていたカメラ機材が十数年後に掘り出されて、この「雲仙岳災害記念館」に展示されている。

右は読売新聞のAI Nikkor ED 800mm F5.6S(IF)。もちろんMFレンズです。
雲仙岳災害記念館:その2_e0183106_23122982.jpg

三脚はハスキーですかね。
雲仙岳災害記念館:その2_e0183106_23205383.jpg
しかし、ホコリくらい払ってあげて欲しい・・・


その奥は毎日新聞のAI Nikkor ED 400mm F2.8S(IF)。これもMFです。
雲仙岳災害記念館:その2_e0183106_2323465.jpg

火砕流の熱で保護ガラスが放射状にひび割れている。
雲仙岳災害記念館:その2_e0183106_2334091.jpg

さすがに「報道のニコン」という感じだけど、ホントにそうなんだろうか?
1991年といえばNikonは超音波モーター内蔵の超望遠レンズをまだ持っていないために、スポーツ系カメラは白いレンズ一色の時期なのだが、相手が火山ならMFでも良いだろうということでニコンの旧型レンズが出動していたんじゃないかと想像してます。


これは別の場所に展示してあった日本テレビのTVカメラ。
雲仙岳災害記念館:その2_e0183106_23375419.jpg

被災14年後に掘り出されて中から取り出したテープを復元した、約6分の映像がこの雲仙岳災害記念館で再生されている。(映像はこちらで見られます。)

このカメラが乗せられていた三脚がこれ。
カーボン三脚の脚部分の母材(マトリックス)のプラスチックが火砕流の熱で燃え尽きて、芯材のカーボン繊維だけが残っている。この当時はまだカーボン三脚の走りの頃なので相当高価なものだったと思うのだけど、さすが日本テレビですね。
雲仙岳災害記念館:その2_e0183106_2348699.jpg



NHKのTVカメラ。
雲仙岳災害記念館:その2_e0183106_23564079.jpg

これは比較的原型をとどめている。
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テレビ朝日のTVカメラ。
本体部分はほとんど溶けてしまっている。
雲仙岳災害記念館:その2_e0183106_0273482.jpg



フジTVは避難して無事だったらしい。
なぜフジTVが避難していたのか検索してみたけど出てきませんでした。不思議だ。




■続きはこちら>道の駅「みずなし本陣」

■この2015/12/23〜2016/1/25の34日間の山陰・九州旅行のIndexはこちら




by river_kingfisher | 2016-03-23 18:00 | ZIL480旅 | Comments(2)
Commented by レオじじい at 2016-03-24 11:59 x
ビデを見させていただきましたが、生々しいですね。
自分たちは大丈夫だという感覚だったでしょうね。
Commented by river_kingfisher at 2016-03-24 20:47
>レオじじいさん
ビデオ、よくぞ修復できたものです。熱で貼り付いていたテープを時間をかけて再生できるようにしたらしいです。
自分達は大丈夫というのもあったでしょうけど、取材合戦というか、カメラを撮っていると「あと一歩」というのが私でもありますから、ついつい居座ってしまったんでしょうね。
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