ネットをさまよってたら「スケートボードで110kmで疾走」というのがあった。
スゴイことをやるもんだと思って見たが、見始めてすぐに背筋がキーンとした。苦い経験がよみがえったからだ。
実はまだ若かりし頃に身の程知らずにも、スケートボードでダウンヒルをやったことが有る。
あまり車が走っていない山の中の出来たばかりの国道を、私はスケボーで嫁さんが後ろから車という感じで走りだした。
しかし、予想に反して斜度が有ったのか、道路の平滑さと相まってスタートしてすぐにどんどんスピードが上がって行く。気持ちよかったのは最初だけで、後はどうやって転ばすに停止できるかだけが頭の中でいっぱい。
動画では完全にスキッドさせてスピードを殺しているが、初心者でそんな技は持ってないし、最悪転んでもガードレールを飛び越えて崖下に落ちないように…とだけ考えてコース取りをするが、対向車が来るかもしれない一般道でそうそう自由にはならない。
ほんとに冷や汗をかきながら無我夢中でおよそ1kmくらいを滑って、最後は山側へのカーブに突っ込む形で飛び降りて事なきを得たが、ブレーキの付いていない乗り物で坂道を下るなんて、あんな危ないことをよくやったと今でも思いだしただけで冷や汗が出る。
まだ20代前半のバカな(今でもだけど)頃の話でした。