学生時代にガールフレンドとその友達の3人で横浜に遊びに行ったことがある。
女性二人が地下街で買い物をしている間、私は地下の通路に座って新聞を読んでいた。
私の座っている反対側には、浮浪者風の男がぼんやりとやることなく座っていた。
買い物が済んで戻ってきた彼女らに、私はぼそりとこう言ったんだそうだ。
「あんな風になりたくないぁ・・・」
彼女は「何言ってんの?この男??バカじゃない?」と口には出さなかったけど思ったそうだ。
なんで、そんな事を言ったんだろう?
当時は高度成長期真っ只中で、オイルショックに続く戦後初めての不景気が来るのはまだ数年後の話だ。
普通の前途洋洋とした学生さんは、そんな暗い事をこれっぽっちも考えたりしない時代なのに。
ひょっとして、予感?予知?運命?ちなみに「バカじゃない?」と思った男と結婚したのが今の嫁さんです。
なんでそんな男と結婚したんだ?