平尾台はカルスト台地だから、当然のように地下には鍾乳洞がある。
と、いうわけで、一番有名な「千仏鍾乳洞」に来てみました。
駐車場から300mらしいけど、ものすごく急な坂道なので帰りが思いやられます。
こんな坂道を管理者はどんな車で行き来しているんだろうと思っていたら、こんな車でした。
ちょっと調べて見たらヤンマー6輪駆動運搬車 YFW10DWって奴らしいです。もう生産中止機種です。
入場料は¥800円。比較的良心的な価格と思いました。
「洞内は春です」と書いてありますが、気温が16度、下を流れる水の水温は14度とのこと。これを考えて万全の服装で臨みます。
入り口からして期待十分な面構えです。
やる気満々のおっさん(笑)。
入り口から480m地点までは通路には水はありません。普通の服装・靴で入れます。
そこを過ぎると、洞窟は狭くなり水の中を歩くことになります。水深は概ね20cmくらいですが、時々膝くらいの深さの場所があります。
きれいな水が流れているので、とても気分良く歩くことができます。今回は冬季ということもあり、14度の水温はほのかに温かく感じるくらいで、つい
カムイワッカ湯の滝を思い出してしまいます。
入り口から870m地点でこの先は照明がないから折り返し帰るように、という看板が現れます。
900m地点で照明が無くなり、そこから先は防水の照明を持っていないと進むことは出来ません。
そして、普通の服装の人間の心を折れさせる「地獄トンネル」。
かがまないと通れないので、濡れないように通るのは難しいです。(周りにペタペタ貼ってあるのは入場券。みっともないですね。)
しかし、実際にはこの先にもさらに天井が低く、四つん這いにならないと通れない場所が何ヶ所かあるので、濡れても構わない服装で行かない限りきついです。
この写真の場所も上の方は狭いので、下の隙間をはって進みます。
ここも低くて四つん這いです。
帰りに撮ったので、僕が通ることで水が濁ってます。
途中に水が落ちてくる場所もあるので、嫌でもびしょ濡れです。
そして、一応の終点の「第三の滝」。
ここから先はさらに高さが低くなっていたので、さすがに単独行動で怖いので引き返します。
帰りは余裕たっぷりで写真を撮りながら戻ります。
今回は忘れずにゴリラポッドを持って行ったので、自撮りも余裕です。
ちなみに、僕の服装は下はカヤックの寒い時用のロングジョン、上は冬用の下着にカヤック用のモンベル・ドライトップ、靴はカヤック用シューズです。
帽子は上からの水滴でメガネが濡れないようにツバのついたのをかぶって行きましたが、正解でした。
カメラは最後の最後まで悩んで一眼は諦めて、防水コンデジのフジXP200と、胸のハーネスにGoPro Sessionを付けて行きましたが、これも正解でした。一眼レフを濡れないように持っていくのは不可能ではないけど、途中で出して撮ることは出来なかったでしょう。
あと、濡れた服装で300m坂を登るのは体が冷えるのを防ぐ効果はあったと思いますが、やっぱり寒かったです。
なので、着替えを用意して洞窟入り口のコインロッカー(¥100)に預けておき、出てきてから着替えるのが良いと思います。ただし、女子は更衣室が有るみたいだけど、男子更衣室の看板は見当たらなかったです。
夏は人気スポットで、奥の狭い洞窟はすれ違いで大変らしい上に、やはり水温が14度は夏には冷たいらしいので、冬に行くのが正解な気がしました。
と、いうわけで、いわゆる鍾乳洞見物のつもりで入ると裏切られますが、洞窟好きの僕にとっては、¥800は十分に元が取れるプチ洞窟探検アドベンチャーでした。
めっちゃ楽しかったです。■続きはこちら>
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