もう10年位使っていた加湿器が故障した。
ノド飴で有名なヴィックス社のスチーム式加湿器で、細菌やミネラルをまき散らすこともなく、快調に稼働していたが、今シーズン使おうと思ったらネオン球は点くものの蒸気が出ない。
電極棒で煮沸させるだけの簡単な構造のはずなので、接触不良だろうと思い分解してみたらこんなんになってました。
トルクスでねじったら、ボルトはあっさり折れてしまった。
カバーを外したらえらい事になってました。
電極もボロボロ。
さすがにカルシウム分たっぷりの多摩川水系。石灰の沈着が尋常じゃないです。
数ヶ月に一度は分解して電極を掃除しろと書いてあったけど、買ってから一度も分解掃除してなかったです・・・スイマセン。
修理できるか不明だけど、やるだけはやってみることにする。
まずは電極にこびりついた石灰を削除。
折れたネジを再生するために、Φ2.5mmのドリルで穴を開ける。
3mmのタップでネジ切り。シンチュウのベースが埋め込まれているようだけど、あまり肉は残っていないようなので、果たしてネジが効くのかどうか不明。あまりトルクをかけると、あっさりネジ切れそう。(3mmネジは無理がありそうだったので、セルフタッピングネジに切り替えました。)
電極受けのプラスチックも熱で変性してしまい、穴がボロボロになって大きくなっている。耐熱接着剤(排気管用のパテ)がどこかに行方不明なので、普通のエポキシで固めるつもりだけど保つだろうか?
左のボロボロになって穴が大きくなった部分に、アルミで当て板を作って組み付ける。
ネジにたっぷりエポキシ接着剤を塗りつけてから、組み付けて、更に防水にシリコンコーキングを塗布。耐熱性はどんなもんなんだろうか?
当初、全然蒸気が出ないのでダメなのかと思ったけど、蒸気の出口に手をかざしたらアチチ!
取り説に書いてあったように水に食塩を投入したら、盛大に蒸気を噴出し始めました(^_^)V
蒸気が少しでも映らないかと、後ろに黒いフライパンを置いてみたけど、写真じゃ全く分からないですね。肉眼では見えているんですけど。
ちょっと不安なのは、塩を入れる前はネオン管が灯っていたのに、塩を入れたら点滅が早くなって消えちゃったこと。
電極を水から引き上げると点灯するので、塩の投入で導電性が良くなりすぎてショートした状態になっているのかな?
でも、蒸気は出ているので良しとするか・・・
ネットで取り説を読んだら、塩を入れすぎたようだ。一度水を捨てて、指示の適量でやり直したらいい感じになった。
ちなみに、数年後にもう一台同じのを購入したけど、販売元が変わってました。
タンクは製造元のkazのロゴが入っていて全く同じだけど、電極カバー部分のデザインが違ってた。
■2016/5/22追記メンテしなかった方を仕舞うついでに
掃除したら、やっぱり電極が大変な事になってました・・・