2000年12月購入・売却済み (元稿は2000/12/08に投稿)
※このページは2000年に発売になった
初代80-400VRの4ページ目です。
現行のAF-S80-400VRは
こちらを御覧ください。
■三脚を使用する■前のページまでを大急ぎで作ってサーバーにアップロードした後で、良く考えて見たら手ぶれの無いはずの三脚を使用したときの画像がどれほどのものか比較するのを忘れていた。
僕が鳥の写真を始めたときに、私にいろいろと教えてくれた2人のプロは「三脚は超望遠レンズを支えるだけ、どんなに雲台を堅く絞めてもシャッターブレは必ず起こる。そのブレはほとんどがミラーショックだから、ミラーアップをしなければブレは防げない。」と教えられた。
最初にそう教えられてしまったから、そんなものだと思っていたので、今回のテスト結果を見て「やっぱり、プロの言うことは正しいなあ」という感想を持っただけで、それほどの驚きは無い。でも三脚を信じている人にはちょっとショックだろう。
まずは600mm相当の画像。絞りとシャッター速度を合わせたが、光源は半分は太陽光なので色合いは少し異なっている。使った三脚はVelbonのカルマーニュ#630と言うカーボン。雲台は同じくVelbonのマグネシウムのPH-460と言う3Way雲台。僕は普段はこの三脚セットをフィールドスコープに使っている。
雲台のネジを思いっきり絞めて固定し、リモートコードMC-20でレリーズして3連写している。ミラーアップが出来ないD1はミラーショックがもろにブレになって現れる。三脚で固定してもこの位のブレは出てくる。
よく見て欲しいのだが、VRを効かせたときの画像が上下に動いている。(実際は左右にも動いているのだがトリミングの関係で上下の動きだけを残した。)これは三脚で固定しているにもかかわらずVRが補正を行って、このくらい光軸を動かしていると言う証拠だ。
そしてミラーショックを打ち消すほどの効果はこのシャッター速度では現れない。それよりは前のページに書いたように、VRが細かい動きをすることによるにじみの方がデメリットとして現れる。
■900mm■900mm相当になるとミラーショックのブレはさらに顕著になる。
VRを効かせてもブレはほとんど補正されない。瞬間的に露光時に現れるミラーショックは、VRは打ち消すのが不向きなのだろう。
■どうやってブレを止めるか■ついでに僕がプロに教えてもらったブレを止める技を伝授しましょう。
「三脚は重さを支えるだけ、雲台を固定せずに右手のひらで優しくホールドしてシャッターショックを打ち消す。最初の1コマは捨てて2コマ目から勝負」だそうです。
「言うは易し、行うは難し」の教えである。
この後、気が向いたら下記のエントリを追加していきます。
・外観など
・その2:600mm相当VR効果比較
・その3:900mm相当VR効果比較
・その4:三脚使用
・その5:VR効果まとめ1
・その6:VR効果まとめ2
このレンズの詳しい説明は
Nikonのサイトに行って下さい。機構の説明も詳しく載ってます。
■2015/11/16追記次のページが気になりますね。ついつい復活作業に力が入ってしまいます(笑)。
■2018/02/25追記閉鎖した昔のサイト(www.kingfisher.jp)の記事を2015-12-06 19:00に再掲載していたのですが、初稿掲載時の日付に戻して掲載し直します。