先週の某日、昼休みに社員食堂に行ったら、チャイナ服を来たお姉さんがフォーチュン・クッキーを入り口で配っていた(驚き!)
どうやら時々社食で行う催し物の一環で、その日は中華フェアだったらしい。
フォーチュン・クッキーというと忘れられない思い出がある。
1997年に親孝行の一環として、嫁さんの母親を連れて1週間ほどヨーロッパに出かけた。行ったのはローマとパリの2箇所だけだったが、忙しいツアーではなく私が前日に適当に決めた観光ポイントをゆるゆると回るだけのゆったりとした旅行だったので、年取った義母も疲れることなく楽しめたようだった。
旅行も終盤のパリで、夜のライトアップしたエッフェル塔を芝生で寝転んで眺めたあと、横丁の観光客向けではない中華料理屋に入った。
何を頼んだのかもう覚えていないが3人でお腹一杯になったあと、最後にデザートを食べようと言うことになった。
中華料理でデザートと言えば「杏仁豆腐」。
中華料理屋なので、もちろんメニューはフランス語だけでなく頼りの漢字が書かれていたが、そこには「杏仁」の文字はない。
ウェイトレス(どうやら家族の一員の娘っぽかった)さんに「アンニンドウフゥ」とか、「アンニン・ドウフュ」とか、いろいろおかしな発音で試してみたが、さっぱり分かってくれない。
そこで私は突然「杏仁」はアーモンドのはずだと思い出した(もちろん、「杏仁」はアンズなのだが、旅先での思い違いは悲劇を呼ぶ)。
「アーモンド・プディング」とか「アーモンド・ゼリー」とか、とにかくアーモンドを混ぜた単語を連発すると、お姉さんの顔がにっこりとなり「わかった!」とフランス語で答えて奥に引っ込んだ。
しばらく経って、期待に胸をふくらませて待っていた私たちに前に置かれたのは・・・・アーモンド入りのフォーチュン・クッキーでした(笑)
そのおみくじに何が書かれていたのかは、もちろんフランス語だったので理解できなかったけど、「思い込みは大敵」じゃなかったんでしょうか(笑)