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スピードライト

オフ会が無くなったので、撮り溜めてあるTV番組を見ている。

NHKの再放送のプレミアム8<自然>ワイルドライフ▽免許皆伝(1)中米コスタリカ 情熱の鳥を追うというのを見た。

スピードライト_e0183106_1411124.jpg


「女優の吉本多香美が、日本を代表する動物カメラマン、嶋田忠とコスタリカの森に入り、様々な生き物の撮影にチャレンジする。」っていう内容なんだけど、

タレントは機材やら何やら全部持って貰えた上に、ギャラ付きでこういうのに行けるんだからいいよな〜

とか、

嶋忠さんは相変わらずにこやかだなぁ〜

とか、

いろいろ思いながら見ていたら、吉本嬢がケツァールの飛翔を撮影したいと希望を出し、それを実行する場面でお二人はスピードライトを光らせまくる訳ですよ。
これ、初心者向けのカメラ講座的な番組だと思っていたから、こういうのを放送しちゃっていいのかなぁ〜?と私は思う訳なのだ。クレームを入れる自称愛鳥家が出てこなかったのか心配になる。

実は私は鳥の写真を撮るのにスピードライトを使うのは、度を超さない限り問題ないと思っている。でも、日本ではスピードライトはかなり微妙な立場にいる機材で、赤ちゃんの写真を撮るのに使ったら、大変なバッシングを受けるし、野鳥撮影も同様だ。

新生児へのスピードライトの影響は医学的にはほとんど問題ないと言われているけど、野鳥に関しては研究はされていないため「きっと悪影響があるだろう」「無いとは言い切れない」などの不確かな憶測の元に「野鳥撮影にスピードライトを使わないのがマナー」というのが一人歩きしている。

実際この方面を研究している人はいないと思うから、「影響がないと言い切れるのか?」と聞かれたら私も「無さそうだけど分からない」としか答えられない。
でも、少なくとも私が自宅の巣箱で営巣していたシジュウカラで試した限りでは、エサやりの頻度も態度も全く代わりはなかったから、上記のような「常識の範囲内での使用なら影響ないんじゃない?」という意見になる。もちろん、これがスピードライトの数が増えて四六時中になったらどうなるかは分からない。

だから度を超さなきゃ問題ないと私は思っているけど、どこに行ってもカメおやぢと遭遇するような国内で野鳥撮影にスピードライトを使うことはほぼ無い。サチにクレームを付けるカメおやぢと同様に反論しても絶対に聞かない人達だから。

そういう意味では野放しだった昔が懐かしいよ。


とか、書くと、またバッシングされるんだろうなあ・・・・



by river_kingfisher | 2010-02-27 18:29 | 野鳥 | Comments(7)
Commented by cap65773 at 2010-02-27 19:52 x
こんばんは、国王様。
私は明け方の森で、ミソサザイに向かってストロボ炊いたことがあります。何回かレリーズしましたが、その度にビクッと体を縮めるので止めました。嘴の色から巣立ち後間もないヒナっこだったかも。
節度ある使用を心がけたい、と思いましたよ。
Commented by river_kingfisher at 2010-02-27 23:23
>cap65773 さん
可視光線の点滅に何も反応しないことは有り得ないから、ピクッとなるのもあり得るでしょうね。
問題はそれが彼らの生活を脅かすとか、そういう流れになるかどうかだと思います。

稲妻が光り、落雷が鳴ったからといって営巣を放棄した話を私は聞いたことがありません。そこから推測するに、スピードライトも似たようなものだと思っています。
彼らに危険を感じさせるようなこと(例えば写真を撮るために近づくとか)をしない方が、スピードライトを使うことよりも重要だと思ってます。

そういう意味ではエサを撒くだけで近づかないようにしている都市公園のカメおやぢは健全な気もしてます。エサを撒いても、それが原因で営巣しなかったとかは聞いたこと無いし。(ま、私の知らないところで何らかの害を与えているかも知れないけど)
Commented by okawasemi at 2010-02-28 22:35 x
スピードライトではないけれど、リュウキュウコノハズクにライトをあてたら1週間戻ってこなかったという話を聞いたことがあります。
見るにしろ、写真を撮るにしろ目的を持って野鳥に視線を向けただけで、何かしら感じる(そうでないと生き延びれない)彼らですから
自分も含め、節度を持たなければと反省。
(つい夢中になると、鳥との距離を忘れます。もっとも向こうが「あかんべぇ」しますが。)
この逆で(景色ですが)ファインダーからはみ出て、(夢中になって)足元を見ずに後ずさりしてがけから落ちてヘリコプターで運ばれた人もいるようです。
ご用心ご用心。
Commented by river_kingfisher at 2010-02-28 23:01
>okawasemi さん
お久しぶりです。
どんなライトなのか分かりませんけど、スピードライトと違ってずっと光りっぱなしの可視光線ライトを夜行性の鳥に当てるとさすがに影響があるでしょうね。この点で動画はちょっと罪作りでしょうね。
知り合いは赤外線で夜行性の動物の生態を撮影研究してました。

ちなみにまだ私自身が写真を始める前にアオバズクの営巣を見に行ったら、スピードライトを2灯セットしたカメラが2セットセッティングしてあって、日暮れとともに飛び始めたアオバズクを撮影してました。

私は見るだけだったから飛び始めてしばらくしたら引き上げたし、そこに見に行ったのはその1回だけだったので、彼らがどのくらいの時間・期間頑張っていたのか知りませんけど、その巣穴からはちゃんと3羽巣立ったそうです(そろそろ巣立ちと思ってもう一度見に行ったら巣立った後で、現場の宮司さんに教えられた)。

と、書いたからってスピードライトが無害だという証明にはなりませんけど。
Commented by river_kingfisher at 2010-02-28 23:02
昔のフクロウの写真集でもスピードライトは普通に使われていたし、銀塩時代は感度が低かったから、暗くなったらスピードライトは当然の道具だったと思います。当時は鳥の写真を撮る人自体が少なかったから、問題が顕著化することが無かっただけなのかも知れませんけど。
Commented by macow at 2010-03-01 11:59 x
私も見ました。吉本嬢が大変羨ましかったです。
そうそう、スピードライト。バンバン炊いて撮影する姿を見て、「大丈夫か?」と思いましたが、嶋田さんが指南役で付いているのだからきっと大丈夫なのだろうと、見てました。
Commented by river_kingfisher at 2010-03-01 12:41
>macowさん
うらやましいですよね。嶋田さんも取材費やら出演料やら出ているだろうから、どっちもうらやましい!

スピードライトは海外に行くと分かりますけど、海外のガイドは「なんでスピードライトを使わないの?」って感じで暗いシチュエーションでは使うのがデフォルトです。
もっとも、最近は海外に行ってないから、日本と同じように「疑わしきは使わず」に切り替わっているかも知れませんけど。
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